コンタクトセンター・CX

リピートコンタクト率

Repeat Contact Rate

顧客が同じ問題について複数回サポートに連絡する頻度を測定する指標。初回対応品質の評価に用いられるKPI。

リピートコンタクト率 カスタマーサービス サポート品質 初回解決率 指標・KPI
作成日: 2025年12月19日 更新日: 2026年4月2日

リピートコンタクト率とは?

リピートコンタクト率(RCR)は、顧客が同じ問題または関連する懸念について、指定期間内(通常24時間~30日)に複数回、カスタマーサポートに連絡してくる割合を示すKPIです。 この指標が高いほど、初回対応で問題が解決されていないことを意味します。すなわち、RCRは「顧客満足度」や「サポート品質」の逆指標として機能し、サービス改善の優先領域を特定するのに役立ちます。

ひとことで言うと: 「同じ問題で何度も連絡してくる顧客の割合」。低いほど、初回対応がうまくいっている証拠です。

ポイントまとめ:

  • 何をするものか: サポートの品質を定量的に測定する
  • なぜ必要か: 何度も連絡してくる顧客の存在は、プロセスやスキルに問題があることを示唆する
  • 誰が使うか: カスタマーサービスマネージャー、QA部門、コンタクトセンター運営者

計算方法

RCR = (同じ問題で再度連絡した顧客数 ÷ 初回コンタクト数) × 100

**具体例:**月間1,000件の初回問い合わせの中で、120件が同一顧客からの再連絡だった場合、RCR = 12%

目安・ベンチマーク

期間業界平均優良水準コメント
24時間RCR12~18%5~10%即座の解決度を測定
7日RCR15~25%8~15%短期フォローアップ
30日RCR20~30%12~20%長期的な満足度

業界や問題の複雑さにより大きく異なるため、自社の過去データから適切なベンチマークを設定することが重要です。

なぜ重要か

RCRが高い場合、顧客は複数回の連絡を強いられるため、フラストレーションが高まり、ブランド信頼度の低下につながります。同じ問題に対して複数回対応するコストも発生するため、運用効率の低下にもなります。一方、RCRを低減できれば、顧客満足度の向上だけでなく、サポートスタッフの作業負荷軽減も実現できます。

仕組みをわかりやすく解説

RCR測定は、まず「同じ顧客かどうか」を識別する仕組みが必須です。顧客データベースで顧客識別を行い、複数の接点(電話、メール、チャット)を同一人物にリンクさせます。次に、問題分類システムにより「同じ問題か別の問題か」を判定し、期間(例:24時間以内)を設定してカウントします。

自動追跡システムにより、設定した期間内に再度連絡があれば、その件を「リピート」とマークし、スーパーバイザーに通知することで、対応品質の即座改善が可能になります。

実際の活用シーン

通信会社のサポート品質改善 回線トラブル関連のリピートコンタクトが多いことを発見。原因を分析すると、技術スタッフが一度の対応で根本原因を特定せず、回避策だけ提供していたことが判明。トレーニング強化により解決度が向上。

金融機関の審査プロセス改善 口座開設に関する「審査結果待ちの問い合わせ」がリピートコンタクトの大部分だったため、自動更新メール配信で事前通知を実施。RCRが20%から8%に低下。

Eコマース返品処理の最適化 返品に関する問い合わせのリピート率が高かったため、返品進捗をお客様が自分で確認できるセルフサービスを導入。カスタマーサービスへの再連絡が40%削減。

メリットと注意点

RCRを改善すると、顧客満足度の向上と運用効率の改善が同時に実現します。ただし「数字を下げる」ためだけに「問題を解決しない判断」をするエージェントが出ないよう、評価制度と並行して改善することが大切です。

関連用語

よくある質問

Q: RCRはどの期間で測定するのが良いですか? A: 問題の種類による。テクニカルサポートは24時間、一般的な問題は7日、複雑な案件は30日といったように、事業特性に合わせて複数期間を並行測定することを推奨します。

Q: 正当な「再連絡」と「リピート」の区別は? A: 最初の対応で「3営業日以内に回答します」と約束した場合、その後の進捗確認は「正当な再連絡」と判定するルール作成が重要です。

Q: RCRが改善しない場合は? A: スタッフのスキル不足なのか、ナレッジベースが不完全なのか、根本原因を特定し、対策が異なります。定性的なフィードバック収集も重要です。

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